言葉の乱れ?

ウィキペディアのこんなページ(バイト敬語 - Wikipedia)が話題になってるみたい。それをみて感じたこと。
最近の若者の言葉は乱れているなどと盛んに言われ「正しい日本語」のような内容の本がはやっている。高校で本格的に古文を習って以来言葉の乱れという「言葉」自体に違和感を感じるのだが、まあそれは置いといて。
言葉の乱れというのが問題になるのは世代間闘争の一面にほかならないだろう。若者が上の世代の既存の枠組みから脱するための一番身近で一番簡単な手段。ある種の暗号のように若者でしか通じない言葉の使い方をすることで団結を図る。上の世代は若者のそのような動きに不気味さを感じ「言葉の乱れ」として弾圧する。「正しい日本語」などという幻想を押し付けて既存の枠組みから一歩はみだした若者を、再度引きずりこもうとする。
なにもこのようなことは今に始まったことではないと思うが、こういうことを繰り返していくうちに、何かどうしても変えがたい、「何かよく分からないけど従わなければならないもの」というものが出来上がってしまったのではないのかな。