無意味な但し書き

はてなブックマーク経由でまたも興味深い内容を発見。はてなブックマーク注目エントリーを巡回していると自分で探してくる手間が省ける。
はてなダイアリー内の以下のエントリー(2006-03-08)について。
詳しくは上記リンク先を見ていただきたいが、『嫌な人は見ないでください』という一文に関しての内容である。よくWEB上で公開されている文章であるにも関わらずに、批判が集まると「嫌なら見なきゃいいじゃん」という、そのWEBページの作者からの反論があることがある。『嫌な人は見ないでください』とは、あらかじめ批判をかわすための予防策であることは想像に難くない。公開されたWEBページというものの性格上、「嫌なら見なきゃいいじゃん」という反論や、批判をかわすための『嫌な人は見ないでください』という但し書きは全くもって意味をなさないことは明白であろう。少々暴論であるが、面と向かって議論しているときに「これから言うことは嫌なら聞かないで頂きたいのですが、・・・」と前置きするのと同じことである。
このような文言を置いてしまうことは、公開されたWEBページというものがなんたるか、ということに対する無知に拠ることであると考える。自分の文章に対して批判的な意見をもつ人間をシャットアウトしようと思うなら、そもそも公開せずに許可された人間だけに閲覧させるべきである。広く公開されたWEBページ上で発言するということは、駅前で演説を行うのと、性格としてはなんら変わることはない。かかる但し書きが、往々にして中高生によるWEBページに見られることからしても、やはりそのような但し書きはWEBの性格に対する無知からくるものと考えても差し支えないのではないか。このことは、よく見られる「無断リンク、一切の引用の禁止」や「引用する際は必ず許可を取ること」旨の文言も同様であろう。
以下は今回のエントリーの趣旨とは関係ないが、これからの時代、義務教育のどこかの段階で、WEBについての教育を本格的に行うべきであると思う。