【靖国参拝関連】アンケート質問分析

スタイルシートの具合かちょっと見づらいですが。

【靖国参拝関連】内閣総理大臣の靖国神社公式参拝について ご意見など、こちらへ自由に書き込みください(http://q.hatena.ne.jp/1155553011)

あなたは内閣総理大臣の靖国神社公式参拝に
ダミー(選ばないでください) 12
賛成 146
反対 194
その他、どちらでもない、わからない 143
ダミ声(選ばないでください) 5
Q1で反対を選んだ方に質問です。反対の理由はなんですか。
タミー(選ばないでください) 21
Q1で「反対」以外を選んだ方はこちら 193
内閣総理大臣の参拝は憲法20条並びに89条に規定される、いわゆる「政教分離の原則」に反するから 61
A級戦犯者が祀られているから 33
昭和天皇のご意向に従うべきであるから 13
A、B、C級の各戦犯者が祀られているから 5
中国、韓国との今後の外交に配慮するため 71
その他(上記にはあてはまらない、わからない) 91
ダニー(選ばないでください) 12

Q1に対する質問として、「賛成理由」に関する質問を設定していないなど、ちょっと見た目からして混乱させてしまうような選択肢になってしまったことをまず反省。2、3日かけて分析していきます。

とりあえず割合を

  • 賛成146票(30.2%)
  • 反対194票(40.1%)
  • その他、どちらでもない、わからない143票(29.6%)

Q2有効回答数467票

  • Q1で「反対」以外を選んだ方はこちら193票(41.3%)
  • 内閣総理大臣の参拝は憲法20条並びに89条に規定される、いわゆる「政教分離の原則」に反するから61票(13.0%)
  • A級戦犯者が祀られているから33票(7.0%)
  • 昭和天皇のご意向に従うべきであるから13票(2.7%)
  • A、B、C級の各戦犯者が祀られているから5票(1.0%)
  • 中国、韓国との今後の外交に配慮するため71票(15.2%)
  • その他(上記にはあてはまらない、わからない)91票(19.4%)

(小数点第2位以下切り捨て)

Q1で「反対」以外を選択した場合について

クロス集計してみると、Q1で「賛成」もしくは「その他」の合計289票のうち、Q2で「Q1で『反対』以外を選んだ方はこちら」を選択したのが合計で191票。98票が行方不明になってしまいました。その98票の行方のうちの約半分の48票が、Q1で「その他」の選択肢を選んで、そのままQ2でも「その他」の選択肢を選んだものでした。Q1で「賛成」を選んでQ2で「その他」を選んだものが13票。最低でも賛成反対の理由のそれぞれの質問をQ2、Q3で設定すべきでした。Q1で「賛成」「反対」「その他」と3つの選択肢を設定しながら、続く質問として反対の理由に関する質問しか設定していなかったことが最大にして致命的な不備であり、98人もの方々の回答を無駄にしてしまい申し訳ございません。
当該アンケートのコメント欄でご指摘いただいた通り、賛成の方々の意見が正しく反映されず、反対の意見へ誘導するかのような作為的なアンケートである、とされても言い訳のしようもありません。いずれ必ず不備を解消してアンケートを取りたいと思います。

反対理由について

母数が500と少なかったので、この結果ではなんとも言い切れないところですが、興味深いと思った点を羅列していきます。
まず、Q1で「賛成」約30%、「反対」約40%ということで、既述のように母数の関係上誤差の範囲内ともいえなくはないですが、「反対」が約10%上回りました。これを年代別に見ていくと、全ての年代の中で唯一「賛成」が上回っていた年代がありました。20歳未満です。この年代だけが「賛成」が「反対」を上回っています。ただし、20歳未満が全部で61票しかない、ということも付け加えておきます。この結果を元に10代の世代が右傾化しているとは言いませんが、そういう傾向は確かにあるんじゃないかと思います。中学校の歴史の授業において、第1次世界大戦以降の歴史の授業がないがしろになされている傾向がある中、第2次世界大戦の前後関係を把握しないまま、ニュースで中韓が日の丸を焼いて回ってるのを見てしまうと、暴論ですがナショナリズムにダイレクトに結びついてしまう、ということもあるのではないかと思います。ナショナリズムと嫌中、嫌韓を混同しかけてきたのでこの辺でやめときます。
反対理由に関して、小泉首相がコメントしていたように、政教分離、戦犯問題、中韓の3本柱に絞られるでしょう。まず、政教分離に関しては、「政教分離」というキーワードを明確にするために敢えて「内閣総理大臣の参拝は憲法20条並びに89条に規定される」という文言を選択肢に入れてみました。戦犯問題に関しては、以前のはてなアンケート結果により、「A級戦犯」の意味を正しく理解している割合が4人に1人という結果を受けて、正しくキーワードを理解してもらってから回答してもらおうと思いました。ただ、設問文にA級戦犯云々と書いたり、リンクを張ったりしてしまうと、公平なアンケートではなくなってしまうので、いろいろと考えた結果、選択肢に「A級戦犯」限定のものと「A,B,Cの各戦犯」というものの戦犯問題についての選択肢を2種類をいれることで、回答する前にB,Cのそれぞれの戦犯について考える時間を一瞬でも作ってもらおうと思いました。中韓関連の選択肢は「中国、韓国など」などとぼかした表現ではなくストレートに「中国、韓国との今後の外交に配慮するため」と、中韓に限定した表現を使いました。ダミー選択肢的なものとして「例の天皇メモ」についての選択肢を入れてみましたが、今では入れなければよかったと後悔しています。
反対理由の3本柱では、中韓が約15%とトップ、次に政教分離が約13%、そして最後が選択肢2つ合わせて約8%の戦犯問題でした。中韓がトップになるのは予測していましたが、政教分離と僅差だったのが印象的でした。中韓に関しては、なぜ中韓の感情に配慮すべきなのか、というところでも大きく意見が分かれるところだと思うので、同時に立てたいわし(http://q.hatena.ne.jp/1155553011)の分析をしてみなければなんとも言えません。これに関してはまた後日。戦犯問題に関して、「A級戦犯」に限定した選択肢が33票だったのに対し、「A,B,Cの各戦犯」と記述した選択肢が5票と全体のわずか1%だったのが興味深いです。ちょっとこれもいわしを分析してみないとなんとも言えませんが、「やっぱりみんなメディアに踊らされてA級A級言ってるだけじゃんかー」と皮肉の一つも言いたい気持ちになります。戦犯問題についての選択肢について、このような記述が適当だったのかどうかは微妙なところですが、先に触れた「賛成」「反対」の年代別の調査と合わせて、戦犯問題に関してももう少し絞って調査してみたいと思います。


前もってしっかり準備できていなかったことと、僕自身が統計に関する知識をあまり持ち合わせていなかったことでなんとも微妙なアンケートになってしまいました。その点をまずご協力いただいた500人の皆さんにお詫びしたいと思います。そしてこの反省を生かしてもう一度同様のアンケートに挑戦しようと思っています。いつになるか分かりませんが…。
嬉しいことに多数のご協力をいただいている当該いわしについても、このアンケートと合わせて分析をコツコツしていきたいと思います。