意識の低い受験生はそのまま意識の低い大学生へ

おもしろい記事を読んだ。こちら(http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20060813/1155459895)。
論文書いてる大学生が、実は論文書いてるんじゃなくてどっかから拾ってきた論文の写しっこをしていたという話。そしてfuku33さんはこのようにまとめておられた。

しかしコピペが勉強でもないことに気づいてさえいない学生って、死ぬまでそう思ってそれが社会の主流になるのかな。

先日書いたやつ(2006-08-05 - 桃色眼鏡)と関連して、こんな話を思い出した。ある私立大学に新たな学部を設置したとかで、受験生を集めた説明会が行われた。その場で大学職員が「この学部は現代社会について様々なことを広く学びます。何かについて専門的に学ぶわけではありません。何をしたいかわからないけどとにかく大学に行きたい人がとりあえず行くという、モラトリアム的な学部です」と公言していたらしい。その話を直接聞いたわけじゃなく、説明会参加者から聞いたワンクッションおいた話なので、どういう文脈でどういうニュアンスの元での発言かわからないのでなんとも言うべきではないかもしれないけれど、額面どおり受け取ってみるとなんとも寒気のする話だった。
AO入試なんたらで、勉強した気になって大学に入って、そこでも論文の写しっこで勉強した気になって卒業していく連中が社会の主流になったらどうなっていってしまうんだろうか。もちろん、その頃には周りに「それ、勉強じゃないから」と冷静にツッコミをくれる大人も居なくなってるんだろう。今が分水嶺なんだろうな、と思いながら過ごす日々。どれもこれも楽な方へと子どもを追いやってきた大人の責任でもあるのだけれど。