大二病について

先輩から聞く大学生活における交友関係や、実際に大学に進学しこれまでの環境とは激変することで視界が開け*1、どこかにまだ見ぬ「偽らない本当の自分」がいるはずだと考えるようになる。そしてサークルなどに属し、外との関わりの中で「本当の自分」を探し始める。
その活動の中では、往々にして無駄に人間関係をこじれさせたり本来する必要のない仕事を作り出したりすることで「忙しい自分」を演出することが往々にして見られる。その演出された幻想にすぎない「忙しい自分」を「人のために尽くしている自分」に置き換えることで、そこに自分の居場所があると感じ「人のために尽くしている自分」こそが探し求めていた「偽らない本当の自分」であると思うようになる。
このような考えに至った学生の労働力を企業は搾取していく。就職活動において生き生きしている学生の目が変に輝いていることが多いのはこのためではないだろうか。
なお、中二病が自分の内との関わりから新しい自分を見出そうとしているのに対し、大二病は外との関わりから新しい自分を見出そうとしているので、そのベクトルは逆方向を向いているが、本質的には「新たなキャラ作り」という点において同じものであるため、激しい同属嫌悪が見られる。

*1:通う学校の敷地が広くなっただけであるが