人間は人間が恋しくなるらしい

2006-07-11さん経由でこんな記事のこんな記述を見つけた。ITは門外漢なので読み飛ばしていたが、tt_clownさんのおかげでこんな記述にめぐり合えた。
やはり危機に瀕していたIT業界の「モラル」 | 日経 xTECH(クロステック)

ITpro Watcherでも連載を持つ戸並隆氏は,「お客さんから『ありがとう』の一言があれば,それだけでSEは頑張ることができる」と話す。ところが「下請けのSEには,お客さんと直接やり取りすることがない。それでいて仕事は単調なコーディング作業で,自分がシステム開発にどう貢献しているかも分からない。これに加えて仕事が過酷となれば,モラルを保てるはずがない」(戸並氏)。

僕はITは門外漢だが、IT企業で働いている知人がけっこういる。SEから教育の世界*1に飛び込んだ人が、僕の知人の中でも4人もいる。転職の理由に彼らは一様にこの2点を挙げていた。

  • パソコンの画面ばかり見ているのに辟易してどうしても人と関わる仕事をしたくなった
  • この業界ではこれ以上上に食い込めない。使い捨てられるくらいならもっと社会に貢献したい

後者に関してはああそうなんだろうなと納得するところも多かったが、前者に関してはあまりに遠い目をして語るのでそんな大げさな!と思いながら後付の理由なんだろうと解釈してしまっていた。ところがこの記事の上記引用箇所を読んでSEの仕事が一体どういうものなのかということが、雰囲気でしかないがなんとなくわかった。
人間の人間たる所以の一端に触れたような気がした。機会があればSEと教師との間の共通点を考えてみたい。

*1:学校、学習塾