そこに自分の居場所があるという幻想

この記事(おたふく風邪と違って、中2病にはワクチンが無い。だったら罹っとけ。 - シロクマの屑籠)を読んで大学時代に中二病に罹った友人のことを思い出した。
大学も4年生になってからある日メールが来た。突然「大人って汚いよね。汚いのが大人だっていうんなら大人になんてなりたくない」と言い出した。20代も半ばにさしかかるかかからないかという年齢の立派な大人が何を言い出すのかと思ってその時はかける言葉もなかったが、彼はそれから数年経った今でも悶々として過ごしているみたいだ。確かに大人になってから中二病に罹ると治らないのかも。
大学生には大学生の特有の病気があるように思う。目を輝かせながら「忙しい・・・」「休みがない」と口癖のようにいい続ける病気だ。彼らは外との関わりの中でしか自分という存在を認めることができないのだ。常に集団の中に居続け、その集団のため、あるいはボランティア活動においての奉仕する相手のため、自分を犠牲にしながら尽くしている自分に酔うことでしか自分という存在を認めることしかできない。誰かあるいは何かのために時間を割いて何かをしてきたということしか語ることのできない彼ら。彼らは集団の中に自分の居場所があるという幻想に踊らされている。もし自分が居なくなったら尽くしている対象の集団はうまく回っていかないのだろうなと思い込んでいる。そういう彼らが気持ち悪くてしょうがない。