歴史教育2

先日の記事(2006-05-25 - 桃色眼鏡)にid:Nekomanmaさんよりコメントを頂いたのでNekomanmaさんのブログにて返信しようと思ったけど長くなりそうなのでTBで失礼します。
このアンケートの結果にあるように

【二十代までで、一度でも、一年以上学校で日本の歴史教育を受けたことある人にお伺いします】 ?古代からみっちりと教科書を読んでいったはいいのですが、近現代以降になると、歴史の授業の時間が足りなくて結局自習になったり、内容が極端に薄くなった経験はありますか? ?あなたの歴史の知識や理解は、近現代以前の知識に比べて近現代以降の知識は薄いと思いますか? 近現代とは、ここではサラエボ事件(第一次大戦開戦)を以降を指すこととします。 日本史・世界史どちらにおいてでもかまいません。 よろしくお願いします。

?について
ある 85
ない 15
*1
*2

8割方の人がこのように感じています。こちらは具体的な数字の根拠は挙げられませんが、私の経験上からも8割方の中学校で歴史の授業の時間が足りずに近現代史がおろそかになっています。ひどいところでは第一次世界大戦からの範囲を次学年の頭に数回で詰め込み、この範囲のテストは実施しない、というところもありました。これは決められた時間でやるべき範囲を処理しきれない教師の能力不足という面もありますが、中学の歴史に関しては1年で日本史・世界史を含む歴史を全てカバーしなければならないという構造上のそもそもの欠陥も指摘しなければならないでしょう。
ここがおかしいよ!教育論争〜「歴史離れ」と向き合う〜 - ねこまんま学園でNekomanmaさんがおっしゃるように、構造改革特区のひとつとして

どちらにせよ、いえることはもっと生徒の意見を聞く必要があると思います。特に、「近代から教える」方法や、「数年間掛けて教える」方法はモデル地区を作り、そこで生徒の反応を見て、判断していく必要があると思うのです。

ということが必要であると思います。中学校1,2年生で地理歴史を2年間かけて平行して勉強するというのが一番現実的かなと思います。歴史は最初から最後まで教えられるのではなく、区切り区切りで自分で考えるポイントを示して自ら判断するということができるよう、時間をかけてゆとりをもった授業展開をすべきです。現行の学習指導要領にあるような『生徒に生きる力をはぐくむことを目指し,創意工夫を生かし特色ある教育活動を展開する中で,自ら学び自ら考える力の育成』ができればいいんですが。
この学習指導要領は内容だけ見ればいいこと書いてあるんですが、これもNekomanmaさんがおっしゃるように現実とあまりにも乖離しています。のびのびと子どもを育てるべきだというのは分かるんですが現実問題として受験を乗り越えなければならないので、どうしても後手の教育になってしまう。事件は会議室で(略

*1:①古代からみっちりと教科書を読んでいったはいいのですが、近現代以降になると、歴史の授業の時間が足りなくて結局自習になったり、内容が極端に薄くなった経験はありますか?→①について

*2:学年不明