学力テスト‐目的をどこに置くか

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060630ur01.htm)より

小3から中3までの全員を対象に毎年10月、学力テストが実施される岩手県。3回目の昨年、ある小学校で1か月前から連日、テスト準備が行われた。


10分間の朝自習の時間や授業の一部を使い、試験科目の4教科でテスト対策の学習をした。教材は「おさらいプリント」。教師が過去の出題から正答率が低かった個所を抽出し、市販の問題集を参考に対策問題を作った。


本番2週間前には「模擬テスト」も実施した。当初は一部の教師だけで行っていたが、未実施の学年と大差がついたため、いつの間にか全員が取り組むようになった。保護者に事前に知らせていたが、授業は押せ押せになった。

このようなテスト対策授業をやることを教師自身も本末転倒だと感じているとのこと。なぜ本末転倒かと感じるかというと、このような学力テストの目的を岩手県教育委員会

テストは健康診断と同じで、授業の問題点を見つけ、解決策を探るためのものだ。

としているかららしい。
上に引用で示したように、対策を行えば結果がついてくるみたい。これって子どもにとってかなり重要なことなんじゃないかと思う。勉強した分だけ結果がついてくるっていうのは、特に小学生にとって学校で勉強することに対する強烈な動機付けになるはず。何も対策せずにテストを受けさせて結果が出ず「どうせ俺なんてやっても無駄だよう」というニヒリストな子どもを作るよりかよっぽどいいと思う。しかも小学生のうちに結果の出る勉強の仕方のコツが身についてしまえば儲けもの。結果を出すための正しいプロセスの組み立て方を身につけるということが小学生にとっては一番重要なことだと思う。中学生になると高校受験が控えているのである程度結果が求められるようになってしまうが、結果よりプロセスが大事なんだといい続けられる小学生にとってはよい経験だと思う。第一この記事(いいじゃない。こういうのがお客様の「ニーズ」なんだから。 - 今日行く審議会@はてな)にあるようにそれがニーズなんだからさー。